作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏も毎朝チェックしている『あまちゃん』。滑り出しは好調だが先はまだまだ長い。山下氏が抱く一抹の不安とは。 * * * 宮藤官九郎初の脚本で大きな話題を集めているNHK朝ドラ『あまちゃん』。初回の視聴率は20.1%と好発進、週を重ねるたびに右肩あがりに。最高視聴率も22%を超えと、快進撃を見せています。 岩手県を舞台に、能年玲奈演じる女子高生・天野アキが海女を目指す。やがて地元のアイドルへと成長していく物語。と、舞台も素材もクドカン的でユニークですが、『あまちゃん』には従来のNHK朝ドラには見られなかったある要素、これまでには無かった味付けがたしかに存在しています。 それは、サブカルチャーを取り込んだドラマの仕掛け。もっと言えば、「インターネット」というツールを物語の軸にきっちり組み込んだ、初めての朝ドラ。そう言えるのではないでしょうか? 海女になって海に潜