国連部隊員が威嚇発砲を行う中、配給される食糧を得ようと前に詰め寄る被災者たち=ハイチのポルトープランスで2010年1月25日午後3時33分、梅村直承撮影 【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震の被災者に25日、これまでで最大規模の食料配布が実施された。首都ポルトープランスの大統領宮殿前では約2万人が列を作ったが、食料を求めて先を争う人々と警備の国連駐留部隊が衝突し、負傷者が出る騒ぎとなった。 【関連写真特集】地震:カリブ海のハイチでM7.0 被害拡大、救援進まず 大統領宮殿近くの公園には数万人が避難生活を送っており、この日は米国から送られた大量の米などが配られた。被災者は当初、整然と列に並び、順番に米を受け取っていた。しかし、配布が進むに連れて興奮した一部の人々が列に割り込もうとし、警備にあたっていたウルグアイの国連部隊約100人と押し合いになった。 「落ち着け」と制止する国連部隊に