コンピューターウイルスを知人の少女に販売したなどとして不正指令電磁的記録(ウイルス)提供容疑などで逮捕された札幌市の中学2年の少年(14)が、他にも14~17歳の中高生5人前後にウイルスを譲り渡していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁などは8日にも少年を同容疑などで追送検する方針を固めた。 捜査関係者によると、少年は6~8月、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で知り合った中高生らに、他人のインターネットバンキングで不正送金を引き起こすウイルス「ZeuS(ゼウス)」などを販売したり譲渡したりした疑いが持たれている。少年のパソコンからは4種類のウイルスが見つかり、海外の闇サイトで無料ダウンロードしたとみられる。新たに渡したことが判明した1人には「代金」として電子マネー100万円分を送らせていたという。 受け取った中高生らもウイルスと認識していて一部は「使ってみたかった」と説明