同僚のTはチェコ出身のカスタマーサポートを担当する女で、肩から手首にかけて派手な入れ墨があって、ヨーロッパ言語5ヶ国語を操ることができて、普段から各国の言葉で電話を通して客と対応していて、最初会った時は髪の毛の右1/3が緑色だったし、眉毛あたりにピアスがあって、スイスの寄宿舎学校で教育を受けたお嬢様で(他の同僚からの話ではかなりのお金持ちのお嬢様らしい)、アムステルダムで買ったお気に入りのコートの値段は3ユーロで、菜食主義者で、エコに関心があり、ヘビースモーカーで、レズで、カノジョがいる。国籍も職種も何もかも異なるTだが、私のエンジニアとしてのキャリアに素晴らしい影響を与えてくれている。 Tは電話でドイツ語を使って客と話をしながら、同時に私にSlack(チャットソフト)から英語で「すげーいいベトナム料理屋を見つけたんだよ。行くかよ?」と書いてきたりする。一体どういう脳の構造をしているのか。