今回の都知事選(1月23日告示・2月9日投開票)、マスコミ的にはおもしろい候補者たちといえるかもしれないが、正直なところ、「勘弁してほしい」という思いが先に立つ。 まず、田母神俊雄元航空幕僚長に対し、元都知事で日本維新の会の石原慎太郎共同代表が「個人的に応援をする」という。石原さん、ちょっと節操がないんじゃないか。自ら後継指名した猪瀬直樹前都知事があのような形で辞めたのだから、本来ならば口を謹んで蟄居(ちっきょ)していなきゃいけないところだ。 だいたい、猪瀬さんに「徳洲会に行け」と紹介したのは、石原さんではないか。それが今度は、防衛省を追われた田母神さんを応援するという。こういうことは、やめてほしい。 一方、舛添要一元厚労相を支援する自民党も、2010年に除名処分にした人を応援するのは、やはり節操がない。 舛添さんは厚労相になった当時、「自分が母親の介護をした」と語っていたが、母親が住んで