米国を「金持ち野蛮国」に変えた犯人達─(その1)金融ロビー「人が銀行を襲う」と逮捕され、「銀行が人を襲う」とボーナスが出る国 1929年の世界恐慌は、不況の最中に投機熱が煽られても適切な抑制措置をとらなかった事と、金融政策の失敗が重なって引き起こされた。 これに懲りた米国は、1933年に連邦預金保険公社(FDIC)設立などの銀行改革や商業銀行と,他の金融業の兼業を禁止する厳しい銀行規制を定めたグラスステイーガル法を発効させて兼業による障害に対処した。 爾来、1980年代までの半世紀に亘り金融危機の再来を防いで来たのは、同法の功績だと私は信じている。 1980年代に入ると、財テクと言う名の下に、金融工学を駆使した数々の金融商品が市場に登場した。特に、マイケル・ミルケンの編み出した高利回り債(ジャンクボンド)は、企業買収資金の調達や住宅ローンの証券化に大流行し、当時の地方住宅金融の担い手であっ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く