27日はキリスト教会の最大行事、イエスの復活を祝う復活祭(英イースター)だ。イエスが2000年前に生誕した日を祝うクリスマスより、キリスト教会にとって重要な祭日だ。なぜか、以下、簡単に説明する(ユリウス暦を使用する東方教会では今年のイースターは5月1日)。 イエスの生誕の秘密は別として、イエスがユダヤ人だったことは間違いない(「イエスの父親はザカリアだった」2011年2月13日参考)。当時のユダヤ社会がイエスを救い主(キリスト、メシア)として迎え入れていたら、イエスは信仰の祖アブラハム、イサク、ヤコブの神を信じるユダヤ教を継承しただろう。そして、その教えはローマに伝わり、そこから世界各地に伝わっていっただろう。そうなれば、キリスト教は必要ではなく、生まれなかっただろう。 実際はどうだったか。イエスの生涯が記述されている新約聖書の共観福音書を読めば分かるように、イエスは当時のユダヤ人社会から
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