ハザード(危害要因)とリスク(危害)の違いは、ダイナマイト(ハザード)と爆発(リスク)の関係に例えると分かりやすいだろう。ダイナマイト自体は安定でそれ自体リスクではない物だが、点火することによってリスクとなる。ハザードがリスクとなるには様々な条件がある。 つまり、「リスク」を定義すると、「食品の中にあるハザードにさらされることで起こりうる有害な結果(病気やけが)の起こりやすさ(likelihood)」となる。 例えば、缶詰に汚染するボツリヌス菌は重大な危害要因となる。しかし、食品中へ食鳥肉の羽根が混入することは、品質面の範疇には含まれるだろうが人の健康に対して重大な危害要因とはならないだろう。重大なリスクを呈する危害要因をHACCPで取り扱う。重大なリスクを呈しない危害要因であれば放っておいてもいいというわけではない。CCPとして扱うのであれば、CLを決め、モニタリングし、逸脱時に是正措置