【激突 民主党代表選】菅首相、勝利を確信? 人事手形を乱発 小沢氏は旧民社議員に直談判 (1/3ページ) 民主党代表選で再選がみえてきた首相、菅直人は10日、勝利を確実なものにしようと、ついに切り札を持ち出した。1年生議員や女性議員と会談した際に「人事の手形」をちらつかせたのだ。一方、前幹事長の小沢一郎は、党内グループや支持団体のトップとの会談を繰り返し、票の引きはがしに懸命だ。(加納宏幸) 国会内で同日開かれた公開討論会での菅は、すでに勝者の口ぶりだった。 「50、いや100ぐらいの特命チームを作る。皆さんに自分の得意なチームに入ってもらい、政府・与党一体で改革を進める」 討論会の終盤、菅は約210人の国会議員を前にこう宣言した。代表選で態度を決めかねている若手の中には「活躍の場」を渇望する議員が多い。こうした党内状況を計算した上での「公約」だった。 女性議員へのリップサービスも忘れない