アメリカの人気番組「ザ・デイリー・ショー」の司会を長年務めていたジョン・スチュワートが、先日その役目を終えました。16年間にわたって、コメディを通して政治批判や風刺を続けた番組でした。今回は、そのジョン・スチュワートと番組スタッフの制作姿勢やから学ぶべきことを見ていくことにします。 才能ある人に囲まれること 番組の制作に関して、常に控えめなスチュワートが譲らなかったことがあります。それは、スタッフこそが番組を素晴らしいものにしているという持論です。プロデューサー、インタビュアー、放送作家など、「ザ・デイリー・ショー」はあらゆる部門が精鋭ぞろいでした。スチュワートは、制作や編集に口を挟むことも時にはありましたが、1人孤独に番組を引っ張ってきたわけではありません。ある時、スチュワートは長年の友人であるデニス・リアリーに、今のスタッフと一緒でなかったら、番組がここまでのレベルに達していたとは思え