さて、ここまではディーゼルの基本のお話。なんで燃費がいいの?って。 ・もともと圧縮比が高くて効率が高い ・過給とも相性がよくて、圧力はあげたい放題 ・燃やすタイミングも自由度が高くて ・軽負荷でも燃費が悪化しない でもね、大事なことがあって、それはこれがあくまでも理論上の話ってこと。 実は、現実世界のディーゼルはこんな都合良いエンジンじゃないのだ。 そりゃそうだよね、だってこんなパーフェクトなエンジンだったら、ガソリンなんていらないもの。 だからこそ、マツダは色々今回Skyactiv-Dで試してみたわけだしね。 ということで、上の4つの項目に対して、ディーゼルのリアルワールドな現実を当てはめていってみる。 ――― まずは圧縮比。さっきも書いたけれど、最近時のディーゼルの圧縮比は相場が16.0ちょいぐらい。 ぢつはね、この圧縮比、10年前ぐらいは乗用車エンジンで17.0~18.0ぐらいが相場