食事や気候などの違いから日本人には過ごしにくいとされるインドで、首都ニューデリーに誕生した日本人向けホテルが人気を集めている。日本人の板前が腕を振るう料理店や浴場などを完備。現地では珍しい「日本の居酒屋や銭湯の気分を味わえる」と現地駐在員らに口コミで広がり、さっそく常連客ができた。(フジサンケイビジネスアイ) 運営に乗り出したのは日立製作所のグループ企業で、ビジネスホテルなどを運営する日立ライフ(茨城県日立市)。グループの出張者が現地で体調を崩すケースが相次ぎ、快適な宿泊施設をつくってほしいとの声が出たため開業を決めた。 海外展開はインドが初めてで、当初は戸惑いもあったが「『ミニジャパン』をコンセプトに、とにかく利用者がくつろいだ時間を過ごせることにこだわった」と斎藤仁現地法人社長。 候補地の中から、地場企業が既に建設済みのホテルを一部改装して使うことで手続きを簡素化し、昨年9月に「アバロ