「子供を産むのに父親はいらない」―。こんな見出しが、最近、英新聞各紙の紙面を飾った。英国で体外受精による出産が可能になったのは30年前だが、この治療を受けるためには、生まれてくる子供に父親がいることが必要条件とされていた。5月20日、下院は現行法の規定から「父親の必要性」を削除することを可決し、独身女性や女性同士の同性愛のカップルも体外受精を受けやすくなった。変わりつつある家族の概念に注目した。(「英国ニュースダイジェスト」6月5日号掲載から加筆。) 法改正により実の親にもなれる 同性愛者が作る新しい家族の形 ―男女関係に関する意識の変化 (資料:British Social Attitudes report 2008, 3000人を対象に調査。*は男性のみに聞いた。) 「同性愛は間違いだ」 75% (1987年) 32% (2006年) 「婚前交渉があってもおかしくない」 48% (19
![同性愛者が作る、英国の新しい家族の形 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/54eff32cbec67087a89d7c297b7df8ca5afe5c62/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.excite.co.jp%2Fjp%2FappleIcon%2Fapp%2Fblog%2Fapple-touch-icon.png)