3月4 武田・TAK-242開発中止 武田薬品が日米欧にて臨床試験を進めていた、重症セプシス治療薬・TAK-242の開発を中止すると発表しました(参考:薬作り職人のブログ様)。セプシスは「敗血症」と訳され、細菌感染によって全身が炎症反応を起こしてショック状態になる、非常に重篤な病状です。 TAK-242は細菌の侵入によって伝達されるシグナルを抑制し、過剰な炎症反応を起こすことを抑える化合物です。武田では開発中止に至った原因を「有効性と安全性に起因するものではない」としており、どうやら開発コストの問題であったようです。 (TAK-242) 詳しく調べたわけではないのですが、TAK-242は2005年7月にFDAから「ファスト・トラック指定」、すなわち優先的に審査を受ける化合物に指定されたとあります。しかしそこから3年半を経ても試験は決着せず、今回の結末を迎えることになりました。 医薬品の特許