わずか9名の社員で、ドローン業界に技術革新をもたらす「エアロネクスト」。重心制御技術「4D Gravity®」を発明した同社が目指すのは、ドローン業界全体の技術を底上げし、そこに新たな産業を成立させることだ。どんなビジネスにおいても、市場のないフィールドで自社の利益を確保しながら、それまでなかった産業を育てていくために重要なのが、知的財産(IP)に対する戦略だという。田路圭輔(とうじ けいすけ)代表取締役CEOは「優れた技術をただ持っているだけではだめ。エアロネクストの特徴は、無形資産である知的財産の価値向上を経営の要にしている点です」と話す。同社が展開するビジネスモデルと、社会に対して働きかける取り組みとはどのようなものなのか。 特許ポートフォリオこそが経営戦略の要――「ドローン・アーキテクチャー研究所」である御社が、他のドローンメーカーと異なる点はどこでしょうか。 田路:私たちの事業の