ただの校歌の歌詞に対して「政治的主張」という幻覚を見てしまった人たち 学校を「国民に対する思想教育を行う場」としか見ていないトンデモぶり 赤木智弘 フリーライター 3月29日の産経新聞のコラム「産経抄」にかなり残念な内容のコラムが掲載されていた。 コラムは次のような内容である。知人から電話があり「いやぁ、本当に良かった」と言われた。何が良かったのかと言えば「高校野球で東海大菅生が勝ったので、あの校歌を聴かなくて済んだ」という喜びの声だったという。 その「聴かなくて済んだ校歌」の高校とは、その日東海大菅生高校に敗れた京都国際高校である。 高校野球に「政治」を持ちこんだのは誰か なぜ件の知人は、京都国際高校が敗れて喜ぶほどに、校歌を聴きたくなかったのだろうか。 京都国際高校は韓国人学校を前身としており、2004年に学校教育法第一条に定められたいわゆる「一条校」として認可されたという歴史がある。