劇評「不条理から実存を立ち上げる日常演劇」、集団:歩行訓練のコックピット『ゲームの終わり』(原作:サミュエル・ベケット『勝負の終わり』 演出:谷竜一) 1.『集団:歩行訓練』について 本公演を行った『集団:歩行訓練』は、山口県山口市に拠点を置く舞台芸術ユニットだ。昨年は国内最大の演劇祭「フェスティバル/トーキョー12」(F/T12)で公募プログラムにも参加している。演出家の谷竜一氏は福井県出身。大学進学から山口で暮らしはじめ、卒業してからも拠点を変えることなく現在に至っている。 本公演の特設サイトにアップしてあるメモ(「メモ/何故今、『勝負の終わり』なのか?」https://hokokuncockpit.tumblr.com/post/61516802046)で明かされていることだが、谷氏の父親は福井県の町役場の職員で、母親の叔父の一家は関西電力の職員だという。福井県といえば「もんじゅ」と
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