仙谷由人官房長官は6日、検察審査会から起訴議決を受けた民主党の小沢一郎元代表の政治生命が終わったとも受け取れる発言をした。アジア太平洋経済協力会議(APEC)の会場視察に訪れた横浜市で松沢成文神奈川県知事と会談した際、松沢氏から「日本で一番有名人」と持ち上げられ、「小沢なき後の何か悪い(イメージの政治家として)……」と口を滑らせた。 「影の首相」と呼ばれ、野党や週刊誌から批判されることが多くなった立場を自虐的に表現しようとしての失言とみられ、すぐに「あ、今のは書かないでね」と報道陣に声をかけて打ち消しを図っていた。【野口武則】