あなたは「女性ドラマ」と聞いて、どのような作品を思い浮かべるだろうか? 『セックス・アンド・ザ・シティ』? 『ゴシップガール』? だが、それらの一世を風靡した大人気シリーズが始まったのも約20年前の話。2018年の今に至るまでの間に、女性を描いたドラマ、あるいはドラマにおける女性の描き方は、大きく変容を遂げている。 では、その変化とはどのようなものであり、その背景と意義はどこにあるのか? そして、2018年の今もっともエキサイティングな作品とは? ここ20年の女性ドラマの歴史と変遷、そして社会との関わりを「今、観ておきたいドラマ24作品」を時系列で挙げてもらいながら、映画/音楽ジャーナリストの萩原麻理に紐解いてもらった。 誰も「今の女性ドラマ」を観ていない日本先日DVDの整理をしていたら、20年ほど前の海外ドラマのボックスセットが出てきて、「配信がなかった頃はこれしかなかった……」と感慨に