大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが3日、関係者への取材で分かった。市教委は昨年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。 男子生徒の両親が今年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、約7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張していた。両親の代理人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回口頭弁論に提出する準備書面で主張する。
人口より猫が多い「猫の島」として知られる宮城県石巻市の田代島。東日本大震災の津波で甚大な被害を受けたが、島民に大事にされてきた野良猫たちは地震や津波に負けず、たくましく生き延びていた。 田代島は、作家・井上ひさしさんが「ひょっこりひょうたん島」のモデルにしたともされる島の一つ。かつては養蚕が盛んで、猫はネズミよけとして飼われていた。やがて猫が自然繁殖を始めた後も「大漁を招く」として島民に大事にされ続け、島の中心部には「猫神社」も建つ。島民によると、震災前と変わらず約80匹の猫が生き延びたとみられる。 海岸近くの自宅で野良猫に餌やりをしている畠山和子さん(72)は「地震の時は、私たちよりも逃げるのが早かったくらい」と当時を振り返る。津波が引いてしばらくすると、山の方から猫が下りてくるのが見えた。「きっと猫神社の方へ逃げていたんでしょう」 心配なのは餌不足。島の仁戸田漁港で漁師の「おこぼれ」に
9月11日、米国の研究チームがこのほど、遺伝子操作により、猫のエイズを引き起こす猫免疫不全ウイルスに耐性のある細胞を持った「緑色に光る」猫を生み出した。写真は米ミネソタ州のメイヨー・クリニック提供。撮影日不明(2011年 ロイター/Mayo Clinic) [シカゴ 11日 ロイター] 米国の研究チームがこのほど、遺伝子操作により、猫のエイズを引き起こす猫免疫不全ウイルス(FIV)に耐性のある細胞を持った「緑色に光る」猫を生み出した。猫エイズの感染防止のほか、人間の後天性免疫不全症候群(エイズ)研究にも役立てたいとしている。 科学誌「ネイチャー・メソッズ」に11日掲載された今回の研究では、FIVを抑える働きを持つサルの遺伝子を猫の卵母細胞に注入し、その後受精させた。加えて、遺伝子操作を行った部分を容易に判別できるよう、クラゲの遺伝子も組み入れた。これにより遺伝子操作された細胞は緑色を発色す
岩手県在住のエッセイスト澤口たまみさんが、25日発売の『宮澤賢治 雨ニモマケズという祈り』(作家の重松清さんらとの共著、新潮社とんぼの本)で「賢治に20代半ばごろ、恋人がいた」と発表した。求道的な詩や童話を多く残し、生涯独身だった賢治については、妹や親友との関係を恋愛に見立てる解釈が主流だった。結婚も考えていたという新たな賢治像は、波紋を広げそうだ。【鈴木英生】 同書によると、恋人の名は大畠ヤス=写真、佐藤春彦さん提供。1896年生まれの賢治より4歳下で、宮澤家の近所に生まれ育つ。賢治が岩手県稗貫(ひえぬき)郡立稗貫農学校(現県立花巻農業高)に就職した1921年には、同じ敷地内の花城尋常小学校(現花巻市立花巻小)で教師をしていた。賢治が仲間と開いたレコードコンサートの場で、恋が芽生えたという。 宮澤家の人々は二人の結婚を考えたが、ヤスの母親が反対した。周囲に変人扱いされていた賢治の性格を気
全国から寄せられた激励メッセージへの返事を書く箱石佑太君(左手前)=岩手県山田町の町立大沢小で2011年4月4日、篠口純子撮影 「お父さんが軽トラでもどっていった姿を見ました。津波にのみ込まれませんように。そう祈っていました」。巨大地震と大津波が東日本を襲ったあの日、子供たちは何を見、その後をどう生きたのか。岩手県山田町の町立大沢小学校を3月に卒業した箱石佑太君(12)が毎日小学生新聞に寄せた体験日記には震災と向き合う姿が率直につづられていた。 ◇3月11日 卒業式の歌の練習をしていました。とてもゆれの大きい地震が来ました。最初は単なる地震だと思っていました。大津波警報が出ても、どうせこないと思っていました。来たとしても10センチメートル程度の津波だと思っていました。全然違いました。ぼくが見たのは、国道45号線を水とがれきが流れているところです。お母さんとお父さんが津波が来る前に大沢小に来
京都刑務所(京都市山科区)は4日、配ぜん時に余った受刑者の食事を盗み食いしたなどとして、当時処遇部に所属していた男性看守2人をそれぞれ減給1カ月・10%と同5%の懲戒処分にした。2人は「竜田揚げが好きだった」「受刑者の食事の味が気になった」などと話しているという。 発表によると、看守(32)は09年5~7月に7回、別の看守(25)は同年2~7月に5回、所内の病棟の倉庫に隠れて、受刑者に出された食事の竜田揚げを食べるなどした。出所する受刑者へのアンケートで、盗み食いを見たとの指摘があり、内部調査をしていた。2人は昨年4月、別々の刑務所に異動した。 小川武史総務部長は「お恥ずかしい限り」と話した。【古屋敷尚子】
東京都の石原慎太郎知事は7日、同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」と発言した。石原知事は3日にPTA団体から性的な漫画の規制強化を陳情された際、「テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と述べており、その真意を確認する記者の質問に答えた。 7日の石原知事は、過去に米・サンフランシスコを視察した際の記憶として、「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」と話した。同性愛者のテレビ出演に関しては、「それをことさら売り物にし、ショーアップして、テレビのどうのこうのにするってのは、外国じゃ例がないね」と改めて言及した。【真野森作】
◇反対派も会見 都内のPTA団体などが3日、都青少年健全育成条例改正案の成立を求める要望書を都に提出した。石原慎太郎知事は「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。使命感を持ってやります」と応じた。 要望したのは、都小学校PTA協議会(都小P、加盟248校)▽都私立中学校高等学校父母の会中央連合会(同246校)など5団体。都小Pの新谷珠恵会長が「児童を性的対象にすることが野放し状態。子供を健やかに育てるため、社会の力を借りないと環境整備できない」と説明した。 一方、学者や評論家らは改正案への反対を訴えて都庁で記者会見した。藤本由香里明治大准教授は「時代物やSF漫画のキャラクターにも現代日本の刑罰を適用するのか。現実とフィクションを区別しない危険な発想だ」と強調した。児童文学者の山中恒さんは「日本の官僚は拡大解釈にたけている」と危惧した。
毎日jpのキャラクター「ジャン・ピエール・コッコ」、通称「コッコちゃん」がTシャツになりました。 デザインは6種類で、それぞれスタンダードなシルエットで適度な厚みで着心地のいい「ヘビーウェイト」と、タイトなシルエットで薄手の生地を使った「ダルク」の2タイプ。いずれも綿100%です。 購入手続きはオリジナルデザイングッズストア「UPSOLD.com」(http://store.upsold.com/mainichijp/)で行ないます。以下のフォームからご注文ください。
バーガーキング・ジャパンは16日から、同社のハンバーガー「WHOPPER(ワッパー)」を自由におかわりできる「“B”iking(バイキング)」キャンペーンを開始する。同日~10月15日の期間限定。 店内でワッパー系ミール(フレンチフライもしくはオニオンリング+ドリンクのセット)を食べきると、購入したハンバーガーと同じ商品をいくつでも食べられる。対象商品はワッパー系ミール(MMサイズ以上、グリルTeriyakiミール含む)で、カウンターにバーガーの包装紙とサイドメニュー(ポテト・オニオン)の入れ物、購入時のレシートの3点を持っていく。受付時間は、レシートに記載されている時間から30分間。ワッパーミールのMMサイズ(フレンチフライMもしくはオニオンリングM+ドリンクM)は750円。 同社は「食欲の秋にふさわしく、バーガーキングでしか味わえない幸せを多くのお客様に心ゆくまで実感していただきたい」
[ディリ 21日 ロイター] 東ティモールに「無一文」で降り立ったケニア人の男性が、入国ビザを持っていないにもかかわらず、大統領官邸に宿泊させてもらった上、マラソン大会で優勝して賞金5000ドル(約45万円)を獲得した。 フィリモン・ロティッチさん(33)は18日に東ティモールの首都ディリの空港に到着したが、宿泊費用はおろか、ビザの取得費用40ドルも持っていなかった。しかし、空港内でラモス・ホルタ大統領を見つけ、あいさつをしに行ったことで状況は一変する。 ロティッチさんはロイターの取材に、「自分の国でさえ大統領にあいさつしたことはないから、きっと神のおぼしめしだ。喜んであいさつに行くと、大統領は自分の家に来るよう言ってくれた」と語った。 その後、ロティッチさんは現地で20日に開催されたハーフマラソン大会で優勝。金メダルと賞金5000ドルを手にしたレースは「暑かったし、道にいた犬が怖かった
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自殺志願者の電話相談に応じている僧侶から、自殺志願者や遺族の心情について学ぶ浄土宗の僧侶ら=東京都港区の明照会館で ◇通夜で「地獄行き」/戒名に「痴」の文字… 自殺者が11年連続で年間3万人を超えた。悲しみや自責の念を抱える遺族は増えているが、自殺への偏見や無理解は宗教界にも根強く、遺族にとって葬儀が苦痛になることも多い。こうした中、問題意識を持つ僧侶たちが集まり「安心して故人を悼む場を設けよう」という動きが出てきた。【中村美奈子】 ◇10日、東京で法要 遺族交流も 遺族同士が集まり体験や思いを語る分かち合いの会「藍の会」「自死遺族ケア団体全国ネット」の運営者によると、自殺者の遺族が通夜や葬儀の法話で僧侶から「命を粗末にした人間は浮かばれない」「自殺は許されないことだから地獄に落ちる」と言われたといった話をよく聞くという。 ある遺族は息子の位牌(いはい)の戒名の最後に「自戒」という2文字を
千葉県東金市で起きた成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(当時5歳)の死体遺棄事件は発生から約2カ月半で、現場近くのマンションに住む男が逮捕された。無職の勝木諒容疑者(21)は事件前日、3年間勤めた会社を辞め、事件後に若い女性をつけ回す不審な行動もとっていた。事件は全容解明に向けて急展開したが、遺族は「生きた幸満を返して」と語り、悲しみが癒やされることはない。 捜査本部によると、勝木容疑者は、逮捕の瞬間「うん」とうなずいた。その後の調べで、遺棄を認め「(幸満ちゃんが)ぐったりしていて怖かった」と説明した。また、勝木容疑者の部屋には、女児向けアニメのポスターが壁に張られ、本棚にも「プリキュア」シリーズなどの少女漫画が並んでおり、部屋一面が漫画に囲まれた状態だった。 勝木容疑者が「仕事がいやになった、もう行かない」と3年間勤めた会社を辞めたのは事件前日の9月20日。事件後には、報道各社の取材に何度も応じ
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