エドワード・オズボーン・ウィルソン『知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合』 長谷川寿一 長谷川真理子『進化と人間行動』 ドナルド・E・ブラウン『ヒューマン・ユニヴァーサルズ―文化相対主義から普遍性の認識へ』 ここしばらくヒューマン・ユニバーサルの話題を並べていたのは何故かというと、ちょっと前*1に見かけた一連の女性器切除の話題に関して、一言だけ触れておきたいと思ったから。 女性器切除 ちょっと待って、「女性器切除」の話題! – キリンが逆立ちしたピアス 割礼儀礼の現場から Circumcision 1の匿名のような素朴な意見は、もちろん2のような批判を免れえない。 だが「女性器切除と一括りに呼ばれるものの中にも多様性がある」とか「現地女性の意見も様々だ」なんてことは百も承知の上で、3のような素朴な相対主義も、もはや支持しえない。 現代の医学・人類学・霊長類学が明らかにしつつあるのは、女性