山の恩恵に感謝し、豊かな自然を次世代に残す-。そんな思いが込められた「山の日」。23日の参院本会議では、与野党の多くの議員による賛成多数で改正祝日法が成立したが、「根拠が薄い」などの慎重論もあった。「山の日」の意義をいかに浸透させるかが、今後の課題といえる。 「山の日」制定議員連盟会長の衛藤征士郎前衆院副議長は23日、産経新聞の取材に「これまで内向き志向だった子供たちが山の偉大さを体得できるし、ふるさとへの回帰にもつながる。ぜひ、山を登ってほしい」と語り、改正祝日法の成立を喜んだ。 全国各地には8月8日の「ぎふ山の日」(岐阜県)や、11月11日の「えひめ山の日」(愛媛県)など独自の「山の日」があり、「八」の文字が山の形に見えるため「8」、木が立ち並ぶイメージから「11」を使っているケースが目立つ。 今回「8月11日」としたのもこうした意味合いがあるが、当初は祝日のない6月や「海の日」(7月