ジャーナリズムの最も重要な使命の一つは「権力を監視すること」だ。それには、権力側が発信する情報を精査し、そこにある欺瞞や詭弁を見抜くことも含まれるだろう。だが、日本の記者クラブメディアは、往々にして権力側の情報を無批判に垂れ流し「拡声器」となってきた。本日、政府は入管法の「改正案」を閣議决定したが、これについてのメディア各社の報道を見るに、改めて日本の記者達はジャーナリストではなく、権力側の広報マンなのだと大いに呆れ、憤らざるを得ない。 ○記者レク「完コピ」タイトルと記事 迫害から逃れてきた難民や日本に家族がいるなど帰国できない事情を抱える在日外国人たちに、法務省・入管庁が在留許可を与えず、その収容施設に長期収容している問題は、日本における深刻な人権侵害だとして、長年、内外の批判を招いてきた。そうした中、一昨年6月に大村入国管理センター(長崎県)で収容されていたナイジェリア人男性がハンガー