株クラで話題の一冊『DIE WITH ZERO』では、死ぬまでに資産を使い切ろう!と主張するわけですが、実際には多くの日本人が死ぬときまで多額の資産を抱えたままです。じゃあ、海外の各国はどうなの? というと、実は違いました。そんなデータから、今回は「ライフサイクル仮説」について考えてみます。 死ぬ直前まで資産が増え続ける日本人 なぜ日本人だけ資産が死ぬまで増え続けるのか? ライフサイクル仮説 死ぬ直前まで資産が増え続ける日本人 まずはこのデータを見てみましょう。日本人は50歳よりも60歳、60歳よりも70歳以上と年をとるにつれて資産額が増えていきます。70歳以上で実に平均5960万円。中央値はもっと低いという話もありますが、ここで注目したいのは、退職したあとも資産が増え続けていることです。 一方でイギリスを見ると、退職する年齢である55〜65歳をピークに、そこからは資産額が減り続けます。