帝人が試作した、骨格に炭素繊維複合材を使った電気自動車=静岡県裾野市、福山写す帝人が試作した炭素繊維複合材製の小型電気自動車用骨格。金属製より80%軽く、大人2人で持ち運べる=静岡県裾野市、福山写す帝人が試作した炭素繊維複合材製の小型電気自動車用骨格。金属製より80%軽く、女性1人でも持ち上げられる=静岡県裾野市、福山写す 帝人は9日、軽くて強い炭素繊維複合材(CFRP)を骨格に使った電気自動車(EV)の試作車を公開した。5分近くかかった骨格のプレス成型時間を、世界で初めて1分に短縮。従来のスチール(鋼)製と同じ速さで、車全体を組み立てられるようにした。 車は軽いほど、同じエネルギーで長い距離を走れる。CFRPは骨格の強度を保ちつつ、重さをスチール製の5分の1の47キロまで減らした。 従来の、熱で硬くなる樹脂でなく、熱で軟らかくなる樹脂を使うことで成型時間の大幅短縮に成功した。1分で