5.1chや7.1chのホームシアター環境を作ろうとしたとき、最大の問題は後方のスピーカー設置だろう。部屋の中にケーブルをはわせると見栄えが悪くなり、室内をリフォームするにはコストがかかりすぎる。リアスピーカーを無線化する手段はあるが、電波干渉や音質に関する疑問はつきまとう。 そんな悩めるホームシアターファンにとって、選択肢の1つになりそうなワイヤレス技術が日本に上陸する。米サミット・セミコンダクターが開発した「SUMMIT wireless」は、5GHz帯を使用して最大8ch(7.1ch)の音声データを非圧縮伝送するワイヤレス技術だ。設定は自動で、リモコンのボタン1つで視聴者の座っている場所にサラウンドの定位を移動させるといった便利な機能も備えている。 サミット・セミコンダクター日本法人のブライアン・ウィリス社長によると、音声データは1chあたり96kHz/24bitを確保しており、Bl