経営は以前の『計画型』から『仮説検証型』へ移行するべきと言われて久しい。確かに、不安定且つ不連続な時代では、計画を立案しても、その土台や根拠となっている環境や前提が大きく変化する可能性が高く、計画が機能しない、というのが昨今の潮流である。 ところが、新入社員の研修から、中小経営者へのセミナーまで、いまだに「PDCAサイクルを回せ」と説くコンサルタントや上級管理者は多い。PDCAは、Plan-Do-Check-Actionの頭文字をとったものだが、最初の“Plan"が機能しないという前提では、理論的にはこのサイクルを回しようがなくなってしまう。 そこで、『仮説検証型』の新しいサイクルが必要になる。 その際、全く新しいサイクルを提唱する学者やコンサルタントもおられるが、ここでは仮説検証型の新しい「PDCA」モデルを提唱してみたい。 ○新PDCAサイクル P・・・Prospect (予測、予見)