トランプ大統領が、議事堂乱入・占拠事件に関連した「扇動教唆」の罪に問われ、在任中2度目の弾劾訴追を受けた。同政権の4年を一言で総括すれば、「政策を嘘で固めつくし国論をかく乱した専制政治」ということになろう。 実際、内外の学者、専門家の評価は「過去45人の歴代米大統領中、突出した欺瞞政治家」という点で一致している。 歴史家でとくに大統領史に詳しい米ライス大学のダグラス・フリンクリー教授は、カナダ・トロント・スター紙とのインタビューで「過去の米大統領が嘘をつき、国民を欺いてきたケースは少なくない。しかし、トランプほどの『連続した虚言者serial liar』は彼が初めてだ。たとえそれが、どんなに狂気じみたことであれ、巧みな言辞ででっち上げ、人民に受容させてきた独裁者といえる」と論評している。 ニューヨーク精神分析研究所のドンネル・スターン博士は、精神分析国際ジャーナル誌「Psychoanaly