「マイクロサービス(microservices)」が注目されている。社内外のさまざまなシステムが提供するREST APIのような操作手段を組み合わせて、新たなしくみをアジャイルに開発・保守してゆく。そんな開発スタイルのことをいう。 もともとはネット系企業で普及した手法であるが、それ以外の企業にとっても参考になる。前回記事で、基幹システムが効果的なAPIを提供することで「周辺システム」の開発が合理化されると説明した。これを社内システム全体に適用した手法が、マイクロサービスである。ネット系企業でなくても「周辺システム」はいろいろあるので、いくらでも応用できる。ただし、当然ながら万能ではなく使いどころがある。 基幹システムから見た「周辺システム」と書いたが、それらは今風に言い換えるとSoE(Systems of Engagement)、ようするに顧客との関係強化をはかるためのシステム群である。い