リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門 井上氏は法哲学の研究家、真のリベラルは、今いかに考えるべきか。(2015) 橘氏が引用しており、本書を知る。 啓蒙 啓蒙主義というのは、理性の重視ですね。理性によって、蒙を啓く。因習や迷信を理性によって打破し、その抑圧から人間を解放する思想運動です。18世紀にフランスを中心にヨーロッパに広がり、フランス革命の推進力になったとされる。(11ページ) 寛容 宗教戦争のあと、ヨーロッパは宗教戦争の時代を迎えました。大陸のほうでは30年戦争、イギリスではピューリタン革命前後の宗教的内乱。血を血で洗うすさまじい戦争でした。それがウェストハリヤ条約でいちおう落ち着いた、というか棲み分けができた。その経験から出てきたのが寛容です。宗教が違い、価値観が違っても、共存しましょう、という。(11ページ) リベラルとは正義