ブックマーク / kocho-3.hatenablog.com (6)

  • リベラリズムとは正義の味方、スーパーマンの思想、である~『 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門』井上達夫氏 - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門 井上氏は法哲学の研究家、真のリベラルは、今いかに考えるべきか。(2015) 橘氏が引用しており、書を知る。 啓蒙 啓蒙主義というのは、理性の重視ですね。理性によって、蒙を啓く。因習や迷信を理性によって打破し、その抑圧から人間を解放する思想運動です。18世紀にフランスを中心にヨーロッパに広がり、フランス革命の推進力になったとされる。(11ページ) 寛容 宗教戦争のあと、ヨーロッパは宗教戦争の時代を迎えました。大陸のほうでは30年戦争、イギリスではピューリタン革命前後の宗教的内乱。血を血で洗うすさまじい戦争でした。それがウェストハリヤ条約でいちおう落ち着いた、というか棲み分けができた。その経験から出てきたのが寛容です。宗教が違い、価値観が違っても、共存しましょう、という。(11ページ) リベラルとは正義

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    inyoshoten
    inyoshoten 2016/07/08
    タイトルがいい
  • マイナス金利政策には限界がある~『中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来』岩村充氏(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書) 岩村氏は日銀出身の通貨論の研究者、日銀行の金融政策はなぜ効かないのか。(2016) 金融政策は高成長が前提 金融政策の質は現在と未来を交換することです。豊かな未来が展望できているときは金融政策の力も大きくなります。しかし。展望できる未来がそれほど豊かではなくなれば、今は経済政策の主役のような顔をしている金融政策も、徐々に退場へのシナリオに入らざるを得ないでしょう。・・・中央銀行が独占的に貨幣の発行者であることは金融政策の有効性を確保するためには必須に近いものですが、その金融政策が機能しない、・・・中央銀行が独占的に貨幣を発行することへの合意も崩れ去るでしょう。金融政策とは、19世紀に入ってからの世界が幸運にも成長の時代に入ったことの余得のいようなものとして始まったに過ぎないからです。(217ページ) 流動性のわな 中央銀行が

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  • 主権国家はいつ誕生したのか?~『世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ』松本太氏(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ 松氏は駐シリア臨時代理大使、止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか?(2016) 現在の国際秩序 現在の国際秩序が、1648年以降のウェストファリア体制というヨーロッパ近代の枠組みの中で生まれ、19世紀交換から一挙に世界大に拡がった普遍的規範であるという枠組みからはじめる必要があります。・・・このような国際秩序は、17世紀の30年戦争の後にはじめて生まれた、主権国家からなる国際システムなのです。 30年戦争 30年戦争は、ボヘミアの新教徒とカトリック教徒との間の対立が発火点になりました。当時、ハプスブルグ家の支配下にあったボヘミアでは、新教徒の増大とともに信教の自由が認められつつありました。しかし、フェルディナント二世が神聖ローマ帝国の皇位権を継ぐと、熱烈なカトリック教徒であった、フェルディナント二世は、新教徒の弾圧に乗り出

    主権国家はいつ誕生したのか?~『世界史の逆襲 ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ』松本太氏(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ
    inyoshoten
    inyoshoten 2016/03/24
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  • 宗教と戦争の共通点、それは愛~『キリスト教と戦争』石川明人氏(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    キリスト教と戦争 (中公新書) 石川氏は戦争論・宗教学の研究家でありキリスト教徒。世界最大の宗教、キリスト教の信者は、なぜ「愛と平和」を祈りつつ「戦争」ができるのか?(2016) キリスト教と戦争 これかでのキリスト教史においては、文字通り自分をキリストに従う「兵士」と自覚し、軍隊に加わるのと同じ感覚で教会や修道院に加わり、信仰を「戦い」と認識した人々も少なくないのである。キリスト教徒たちは、皆が静かに優しく愛を説く、おとなしい雰囲気の人たちばかりだったわけではないのだ。(151ページ) 現在のカトリック教会 カトリック教会は、現在でも軍事行動を全面的に否定しているだけではない。もう少し丁寧に言い直すと、確かに平和な世界を望み、戦争を悪として強く非難しているものの、現状においてはいかなる武力行使も認めないというわけではなく、正当防衛としてのそれは権利でもあるとして、条件付きの軍事行動には肯

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    inyoshoten
    inyoshoten 2016/03/11
    愛で戦争してたらわけないな。ナウシカの世界だけれど「自分たち」の範囲を広げずに狭めて絶対視するから戦争になる
  • あなたの匂いの記憶は何ですか?~『知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語』橘玲氏(2009) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫) 橘氏は作家、"ささやかな"幸福を実現することは、それほど難しくはない。(2009) 人は常に他者の承認を求めて生きている バブルの最盛期に出会った地上げ師は「あんたもダニやウジム虫以下の人間になればカネしかないとわかるさ」と言って、夜ごと銀座の高級クラブで花咲か爺さんのように1万円札をばら蒔いていた。彼は薪の代わりに暖房にくべるほどの札束を持ち歩いていたが、大して幸福そうに見えなかった。その時ようやくヘーゲルの言葉(「人は常に他者の承認を求めて生きている」)が理解できた。彼は金で買えるすべてのものを持っていたが、他者の承認だけは得られなかった。(137ページ) 他人の欲望では癒されない 他者の承認を得るもっとも簡単で確実な方法は、自分の価値観を他者と同じにすることだ。女子高校生の間で流行したルーズソックスのように、成熟した大衆社

    あなたの匂いの記憶は何ですか?~『知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語』橘玲氏(2009) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ
    inyoshoten
    inyoshoten 2016/03/09
    この人の本は僕も好きです
  • 社会は思ったより長期的な視野には立っていない~『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』岩瀬 昇(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ

    軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか (文春新書) 昭和初期の北樺太石油、満洲国建国時の油兆地調査、そして南方油田。 そこには確かに石油があったはずなのに、日はモノにできなかった。(2016) なぜ満州大油田を発見できなかったのか? 満州での石油探鉱は、北満州のジャライノールでも、南満州の阜新でも、作業は中途半端な形で終わった。当時日進月歩の勢いで技術革新が進むなか、時間のかかる石油開発事業の質を理解していない上層部の判断に大きな問題があったのは間違いない。だが、それよるも自らの力量を客観的に把握できず、「軍事機密」という名のもとに、すべてを自分たちの手で行おうとした過信が、こうした中途半端な探鉱を招いた理由ではなかろうか。 石油滞億アメリカでは、1920年代から物理探鉱の技術が目覚ましく進歩し、数多くの物理探鉱専門会社が設立されていた。地震探査の技術では、容易に深い地層のデー

    社会は思ったより長期的な視野には立っていない~『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』岩瀬 昇(2016) - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ
    inyoshoten
    inyoshoten 2016/03/02
    エネルギーの自給自足が戦時は必須だった。そういう視点で「インベスターZ」は当時を語っていますね
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