朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。 今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、詩人・童話作家の岸田衿子さんの詩集を2冊。 朝、まっさらな心で読みたい美しい詩集です。本をそっと開けば、やわらかな詩の言葉に一日が色づいていくようです。素敵な詩集、私の大事な2冊です。 清らかな息吹が宿る。 「白い花に埋まった/高原にやってくると/地球のまるみに きがつく」(「移る季節」より)。 岸田衿子さんの作品から51篇を厳選した詩集です。一年のほとんどを北軽井沢の山荘で暮らした岸田さん。山の上の自然から生まれた言葉に、風や光や花の清々しい息吹が宿ります。 この詩集の「朝時間」は、「たいせつな一日」の最初の一節を。「出さなかったハガキが/気になる日には/ハガキよりも もっと遠くへ/出かけてみよう」