ドラッグストアの販売額は、近年上昇を続けている。図1のグラフで商品別の寄与度を見ると、最も大きいのは食品である。 ドラッグストアの中でも、食品の品揃えが豊富な郊外の大型店舗はスーパーと、オフィスワーカーなどの需要を見込んで弁当やホットスナックも取り扱う都市部の小型店舗はコンビニエンスストアと競合するが、経済産業省の商業動態統計調査が「ドラッグストア」として調査集計を開始した2014年以来、販売額が4年連続して前年比プラスが続いており、最も勢いのある業態だ。 食品に次いで寄与度が大きいのはビューティーケア(化粧品・小物)、家庭用品等に次いでOTC医薬品が4番目の大きさだ。「ドラッグストア」だけあって、医薬品・化粧品等の寄与度も大きくなっている。 そこで、商業動態統計調査の業種別集計から、医薬品・化粧品小売業の販売額を見てみよう。販売額前年比を数量要因と価格要因に要因分解したのが図2のグラフ。