(CNN) 迫りくるキツネの存在に気づき、驚愕のあまり思わず後ろ足1本で立ち上がるマーモット。口を大きく開けて恐怖の表情を浮かべてはいるが、キツネを制止するように前足を伸ばしたそのポーズはどこかユーモラスで、どたばた喜劇の一場面のようにも見える。 大自然に生きる動物たちの劇的瞬間を完璧なタイミングでとらえたこの写真は、中国人写真家のヨンキン・バオ氏が、早春の祁連(チーリェン)山脈で撮影したもの。バオ氏はこの作品で、英ロンドン自然史博物館が毎年選定する野生動物写真家大賞を受賞した。 撮影にあたり、バオ氏は1組のチベットスナギツネとマーモットをしばらく観察していた。当初マーモットは、キツネの存在に気づくと警戒の合図を出し、仲間に土の下へもぐるよう促したという。 しかしキツネが体勢を低くして息をひそめていると、天敵が去ったと信じ込んだマーモットは再びキツネの視界に現れ、えさを探し始めた。 瞬間、