水で戻すと生き返る動物組織 - 昆虫の不思議な生命現象の解明 - 【要約】 アフリカに棲むネムリユスリカは、乾燥した状態で何年も生き延びる不思議な昆虫である。我々は、このネムリユスリカの乾燥休眠の謎解きに挑戦し、高等生物の細胞・組織が自律的に乾燥休眠し得ることを発見した。すなわち、ネムリユスリカの乾燥休眠は糖類の爆発的合成・蓄積によって可能となっていること、休眠には48時間以上の準備期間が必要なこと、さらに、この休眠の準備には脳などの中枢が関与していないことを明らかにした。 農業生物資源研究所では、人類に残された新たな資源として昆虫機能を活用する研究に取り組んでいる。本成果も、動物臓器の長期保存技術への応用など、昆虫研究が人類の未来に貢献する知見の例として将来の活用が期待される。 【背景とねらい】 乾燥状態に120年間置かれたコケの標本を水に入れたらワムシや線虫が蘇生し現れたなど、条件によ
生命探究の第一線で 未来を拓く Shaping the future by exploring the nature of life
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