ためし読み 2024/4/11 泉 賢太郎 化石を追求するロマン……だけじゃない研究の現場をお届けします! 『古生物学者と40億年』より本文の一部を公開
ためし読み 2024/4/11 泉 賢太郎 化石を追求するロマン……だけじゃない研究の現場をお届けします! 『古生物学者と40億年』より本文の一部を公開
国立民族学博物館名誉教授 小山修三 日本の博物館は今、氷河期と呼ばれるほどに厳しい状況にあります。とくに地方の歴史や民俗資料を扱う公立博物館がそうです。博物館を法律的に定義すると歴史、民俗に限らず芸術、産業、自然などにかかわる資料を集め保管・研究し、教育的配慮の元に、一般公衆の利用に供するものです。しかし、せっかく設備を整えても最近は利用しようとする人がいないのです。博物館は、滅びてしまうのでしょうか。 博物館の維持・運営には大きな予算が必要です。今日のような厳しい不況で、財政難になると、行政はきまって「文化」から切捨てをはじめます。博物館もその一つ、費用対効果の悪さから、予算カット、人員削減が進められ、ますます活動力が低下するという悪いスパイラルにおちいってしまっているのです。なかには廃館や休館に追い込まれている例さえあります。 しかし、博物館を国が直轄する教育施設としたところに問題
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