なでしこジャパンが米国に4失点を喫したのは、北京五輪の準決勝以来4年ぶりのことだ。 2011年の女子ワールドカップ(W杯)決勝、今年3月のアルガルベカップ、同4月のキリンチャレンジカップと、なでしこジャパンはここ3戦続けて米国に対し負けていなかった。だが、この日の1−4の差は、今の両者の実力差そのものだったのかもしれない。宮間あや主将は淡々と振り返る。 「ここ数試合は、その差を戦術や戦い方によって埋めてきた。けれど、相手の力を発揮させてしまったら、結果はこうなる」 試合展開を振り返る前に、米国代表スンダーゲ監督が前回対戦時(4月1日のキリンチャレンジカップ、1−1で引き分け)に残した言葉をひもといてみたい。 「日本というチームを相手にする時には、守備をしっかりやらないといけない。そして、ボールを奪った後にしっかりキープすることが大事だ。例えば右サイドでボールを奪ったとする。そこから