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文学史に関するiruremeのブックマーク (57)

  • 母性の崩壊――江藤淳『成熟と喪失』② | 断食芸人

    『成熟と喪失』の主題は、サブタイトルにあるように「母の崩壊」である。江藤淳は、安岡章太郎の『海辺の光景』や小島信夫の『抱擁家族』に登場する男女の葛藤を例にとりあげつつ、「母」と「子」(主に息子)の密着性が日の定住者的・農耕的社会に由来すると云う。農耕民族と狩猟民族との文化的差異はよく指摘されることで特段珍しいものではないが、その密着性が近代社会の到来によって教育制度が確立され、誰でも出世することが可能になった、つまり「自由」となったことで崩れていったと述べる。 信太郎に対する母の「圧しつけがましさ」は、流動性のある社会、あるいは誰でもが「騎兵」になる可能性をあたえられている社会に生きる母の心に生じる動揺の表現である。(『海辺の光景』について) 「教育」というかたちで「家」のなかに忍びこんで来た冷い無機質の「近代」というものが、「むづかりては手にゆられ」ていた息子と彼女との動物的な親しさを

    母性の崩壊――江藤淳『成熟と喪失』② | 断食芸人
  • 小田切さんとの半世紀

    irureme
    irureme 2011/11/08
    栗原幸夫
  • 李良枝-芥川賞受賞作家-100IY

  • 『敗戦後論』とポストモダニズム

    はじめに 第一章 「敗戦後論」から『敗戦後論』へ 第二章 「コム・デ・ギャルソン」論争(埴谷 vs 吉) 第三章 「われわれ」と「語り口の問題」 結論 はじめに 加藤典洋「敗戦後論」(『群像』95年1月号) 1) は、その発表直後以来、多方面からさまざまな批判にさらされた。そのなかでも高橋哲哉 2) がその批判の急先鋒といえるだろうが、それは抽象的な「正しさ」の視点からの批判(あらかじめ立てられた「正しさ」を現実に適用することで「大衆を啓蒙しようとする」批判)にすぎない。それは、事後的な「正しさ」である。その批判は加藤の貴重な問題提起に応答できず表面的なものにとどまっているように思われる。 他方しかし、その問題意識に「感応した」西谷修との対談「世界戦争のトラウマと「日人」」(『世界』95年8月号) 3) が発表されるにおよんでさらに論争は広がっていった。それは「われわれの立ち上げ」とい

  • 18世紀文学史 - データベース - SYUGO.COM

    フランス文学における18世紀は、哲学精神の発展と勝利の時代である。要約すれば、それは「哲学者の世紀(le siècle des philosophes)」または「啓蒙の世紀(le siècle des lumières)」にほかならなかった。 政治的には、ルイ14世の死(1715)に象徴されるように絶対王政の凋落が始まり、アーヘンの和約(1748)などでフランスは外交的失敗を重ねた。いっぽう、非キリスト教世界との接触を通じて従来の規範が動揺し、フィロゾーフ(philosophe)と呼ばれる知識人の一群が登場する。文学においても、17世紀を特色づける権威精神・絶対性・芸術的完全性に代わって、批判精神・相対性・実験的試みが力を得てくるのである。 世紀後半に至り、七年戦争(1756-1763)でプロシアに敗北し、イギリスとの植民地競争にも敗れてインド・カナダを失ったフランスは、深刻な財政難に陥る

  • 亀井秀雄の発言

    【最新】 〔韓国にて〕 7.「小説」のイデオロギー  建国大学校シンポジウム (2006/11/04) 〔主な見出し〕 I.ジャンルの社会的編成  II.史的研究への視点 III.『小説神髄』研究の視点と方法  IV.新たな編成へ 8.文学史の語り方  高麗大学校日学研究センター主催 『明治文学史』(韓国語版)出版記念講演会 高麗大学校 (2006/12/04) 〔主な見出し〕 I.進化論的モデル  ・歴史と物語 ・歴史と進化 II.「時代」という方法  ・「歴史」の技術 ・世紀と時代 ・storyとplot ..... III.生命体イメージ  ・誕生と死 ・『日文化史』の場合 ・有機的全体 IV.「文学史」の可能性  ・「文学観」の文学史 ・権力性の問題 V.提喩(Synecdoche)的レトリック  ・北村透谷の「徳川氏時代の平民的理想」..... V

  • 座談会昭和文学史 : すばる文学カフェ

    二つの世紀の変わり目にいる現在、六十余年間にわたる<昭和>とその文学を俯瞰する作業をしておくことが必要だと、私たち「すばる」編集部は考えた。  作品を通して近代日を追及し続ける井上ひさし氏。斬新な視点で文学史を再構築する小森陽一氏。両氏を主人(ホスト)役に、毎回、主題にふさわしい時代の知性(ゲスト)を招き、従来にない「読んで面白い」文学史を示したい。 井上ひさし 1934年山形生れ。上智大学卒。「ひょっこりひょうたん島」などNHKをはじめ放送作家を経て「手鎖心中」で直木賞受賞。小説、戯曲を手がけ、劇団「こまつ座」の座付き作家を務める。代表作「吉里吉里人」「不忠臣蔵」「東京セブンローズ」「人間合格」他多数。 小森陽一 1953年東京生れ。小学校時代、父親の仕事の関係でチェコに滞在。ロシア語学校へ通う。北海道大学大学院博士課程修了。成城大学、東京

  • 明治の読書文化

    永嶺重敏氏の『雑誌と読者の近代』(日エディタースクール出版部;1997)によると、明治期に日人の読書生活は大きく変化したといいます。新聞、雑誌といった新しいメディアの誕生や活版印刷の普及といった諸事情は、それまで「音読」が中心だった日人の読書という行為を「黙読」へ変化させました。また、貸屋に代わって図書館という新しい読書空間が誕生したのも日が近代化した明治以降のことです。 今回の展示では近代を迎えた日で「読書」がどのように変化していったのか。図書館ができるまでの大阪を中心に明治前期の読書文化について考察していきたいと考えています。 I 音読から黙読へ ●江戸時代の読書 『吉原はやり小歌そうまくり』 稀書複製会第 2期刊行書23回 (米山堂 1922) 228-10# 『吉原恋の道引』 稀書複製会第4期刊行書13回 -原は延宝6年の版- (米山堂 1925) 578-42# 江

    irureme
    irureme 2007/12/17
    参考文献
  • 20世紀文学史 - データベース - SYUGO.COM

    政変の相次いだ19世紀の後、フランス第三共和政はようやく安定軌道に乗ったかに見えた。しかし高度資主義・帝国主義の時代を迎え、国内的には社会経済的な矛盾、国際的には植民地獲得をめぐる列強諸国間の争いが強まり、フランスもまた深刻な政治的・経済的対立状況の中に置かれることとなる。高まる緊張はやがて世界大戦(Guerre mondiale)をもたらし、ヨーロッパ諸国に癒しがたい傷跡を残した。ヨーロッパを震撼させた二度の大戦のなかで、作家たちもまた社会の混乱、人間性の危機の問題に直面させられる。20世紀の作家たちにとっては、世界の不条理に対してどのような態度をとるのかが、避けることのできない基的な課題となったのである。 戦後、第四共和政(IVe République, 1946)、第五共和政(Ve République, 1958)、五月革命(Révolution de Mai, 1968)と続

  • 京都精華大学 人文学部 Web授業公開:岩本真一の「日本文学論 II」

    真一の日文学論 II この授業は 「近代日の批評」批評とは小説の解説にすぎない、ととらえられる傾向が強い。しかし、優れた批評家は、ひとつひとつの批評の中に自らの思想を込めて単独で自立しているものである。この講義では、「近代日」を生きた批評家たちが、現実をどのようにとらえ、そこからどのような思想を築くに至ったのかを考察する。それにより、私たちが生きている時代や社会について考えていきたい。 なお,このサイトは現在旧サイトからの移行中ですので画像などが揃っていなかったりします。ご了承ください。 シラバスはこちら >> 岩真一の紹介はこちら >> ノートテイクをした学生の紹介はこちら>> 授業のレジュメとノート ■ 第一回 授業計画・ガイダンス(2001.9.20) 文学を通して「思想空間を描く」という目標を提示し,それがなかなか難しいこと,そもそも日では定着していない方法論であるこ

    irureme
    irureme 2007/10/13
    ノートとレジュメ
  • 日本文学等テキストファイル : 岡島昭浩

    文学等テキストファイル このページは、小杉秋夫さんのページ、後藤斉さん(東北大学)のページなどを参考に岡島昭浩(福井大学)が作成いたしました。 原著者の死後、50年以上経過し、著作権が切れているものを掲げました(最下段のものを除く)。但し、入力者に著作権(のようなもの)が生じているとも思われますのでご留意ください。また入力の底の著作権を犯しているようなものがありましたらお知らせください。 どこに、どなたが掲げているファイルであるのかをわかるようにするために、直接読みに行くのでなく、一旦説明のページなどに飛ぶようにしたかったのですが、そこに飛んで行っても、目的のファイルがどれなのか分かり難い場合(ftpなど)には、直接読みに行くようにしています。ファイルの取り扱い方については、それぞれのファイルの説明文(readme)をお読みになったり、置いてあるサイトの管理者にお尋ねになるなど、して

  • ARIADNE Japanese Literature 日本語・日本文学

    ARIADNE JAPANESE LITERATURE home▲ アリアドネ 日語・日文学 最終更新2010年10月06日 二木麻里 このページの構成 総合資料・一次資料 リソースガイドとリンク集 ML案内・サーチエンジン・辞書・ジャーナル 古典文学 近現代文学 ■総合資料・一次資料■ この項のサイトはマニュスクリプトなどの直接史料をE画像形式 で擁しています。収蔵品の主な内容についてはEスクリプトを読む をご覧ください。 1京都大学電子図書館 http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/minds.html 九州大学附属図書館 http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/index.html 奈良女子大学附属図書館 http://www.lib.nara-wu.ac.jp/nwugdb/ 東京大学附属図書館 電子版霞亭文庫 http://katei

  • サービス・事業

    GeNii(NII学術コンテンツ・ポータル) 学術論文、図書・雑誌、研究成果概要など多様な学術情報を統合的に検索できる「ポータル」(入り口)です。 GeNiiの概要 {name} 海外電子ジャーナル {name} 大学・学協会の情報発信 {name}

    irureme
    irureme 2006/10/01
    GeNii,webcat
  • http://www.library.tohoku.ac.jp/kichosho/kicho/kicho/kichosho.html

  • データベースサービス(インターネット/オンライン)|紀伊國屋書店

    教育・研究機関のための学術資料は、媒体の多様化が進んでいます。 紀伊國屋書店では、国内外の書籍・外国雑誌から稀覯、またインターネットによる情報サービスまで、研究活動のために必要な情報を網羅的に提供しています。 同時に、より早い確実な物流の実現、そして情報を有効にご活用いただくためのアフターサービスにも、常に心を配っています。

  • http://cattown.org/wwwjml/mindex.shtml

  • http://www.shokoku.ac.jp/~nakazawa/bungaku.html

  • 国内人文系研究機関WWWページリスト

    このリストは後藤斉 (東北大学大学院文学研究科 言語学研究室)が個人的な関心で作っているものです。ここで「人文系」とは、 語学、文学、歴史学、哲学、心理学、社会学、行動科学、文化人類学等を指します。 教育学は含みませんが、教育大学・教育学部内の人文系分野は含みます。 研究機関ごとにこの分野の範囲で原則としてなるべく上位の単位をリストして います。(上位の単位から下位へリンクが張られていない場合や下位の単位の 独立性が比較的高い場合などは例外です。)より広い分野をカバーする研究機関も ここに収録するようにしています。 機関の公式ページと試験運用中のページ、ボランティアによる非公式の ページが混在していますので、ご利用の際はご注意下さい。 このリストは随時更新しています。 リンクは自由です。「東北大学の後藤による」と付記して頂ければ 幸いです。詳しくは、「ウェブページのリンクおよびその他の利用

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