a)『ルーヴル美術館への訪問』(ストローブ=ユイレ) b)『明日、引っ越す』(シャンタル・アケルマン) a)(以下に読まれるテクストは昨日の日記の続きではなく、それと対になるべく書かれたものであり、あわせ読まれることが望ましい) 「この絵をしかるべき場所に、光の中に…皆に見えるように…。」ラストちかくでセザンヌ(ジュリー・コルタイという女性によって演じられている)によってほとんど叫ばれるようにして語られるこの台詞が、この映画の主題を要約している。対象にそれにふさわしい光を返してやること。ストローブ=ユイレのほとんど全ての映画がそうであるように、この作品に登場する数々の美術作品にあてられた照明はあまりにも素晴らしく、この映画を見ると私たちが普段、美術館で見る作品がいかにひどい条件のもとで展示されているかが分かる。例えば黒画面の後に現れるアングルの『泉』はその対象の存在論的とも言うべき位相で私