タグ

ブックマーク / www.msz.co.jp (17)

  • 下丸子文化集団とその時代:みすず書房

    irureme
    irureme 2016/09/20
  • 他者の苦しみへの責任 | ソーシャル・サファリングを知る | みすず書房

    貧困・難民問題など、社会的につくられる苦しみをグローバルに捉える際、統計の網にかからない実相を捨象するのはあまりにたやすい。数値化の威力ばかりが叫ばれる時代にこそ、「質的な」側面へのアプローチが切実に求められる。 収録の論考は、ハイチにエイズを蔓延させる社会構造(ファーマー論文)、移民が民族と国家を失うプロセス(ダニエル論文)など、社会的につくられる苦しみについての当事者自身による「表現」を掘り起こしつつ、同時にそれをグローバルな視座から位置づけている。「ケヴィン・カーターの写真と同じように「他者の苦しみへの責任」は何らかの形で可視化されなければならない。商品になってしまうことも承知の上で、より強く訴える表現手段を用意しなければならない。この論集もそういう意図から編まれたものだ。」(「解説」より) 特に注目してほしいのは、社会的な苦しみにも「トリアージ」が必要だという、最貧困層の人々の支援

    他者の苦しみへの責任 | ソーシャル・サファリングを知る | みすず書房
    irureme
    irureme 2016/08/15
  • 肉のない日 | あるパキスタンの物語 | みすず書房

    現在アメリカの大学町に住むパキスタンの女性が、自分の半生を、祖国の激動の歴史に重ねて物語る。父はインドとの分離独立を支援し、入獄をくりかえしたジャーナリスト、母はイギリス人、そして、お祈りと物に異常に執着する祖母のダーディ、ひき逃げされた美しい姉イファット……。舞台は、キッブリングの名をとどめる町ラホールである。著者は、新聞を執ように発行し続ける父のそばで「歴史をいやというほどべさせられた」あげくに、1970年代にアメリカに渡った。 スレーリは言語に対する絶妙なセンスをもつ。あちこちのポケットから詩的に精確なことばを選び出して、イメージやメタファーを織り、それを夢の仕組みにも似た連想でつなぐ。辛練に、吹き出すほどユーモラスに、しかも透明な静謐をたたえてかぎりなく優美に。 書は、ヴァージニア・ウルフを思い起こさせるような、〈女のエクリチュール〉の新しい試みでもある。西欧のフェミニズムを

    肉のない日 | あるパキスタンの物語 | みすず書房
    irureme
    irureme 2016/04/22
  • ジャコメッティ エクリ:みすず書房

    irureme
    irureme 2015/08/12
    盲人が夜の中に手をさしのべる……
  • 21世紀の資本 | みすず書房

    経済的格差は長期的にどのように変化してきたのか? 資の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか? 所得の分配と経済成長は、今後どうなるのか? 決定的に重要なこれらの諸問題を、18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって解き明かす。格差についての議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。 「年で、いや、この10年で、最も重要な経済学書になると言っても過言ではない」 ポール・クルーグマン(プリンストン大学教授) 「地球規模の経済的、社会的変化を扱った画期的著作だ」 エマニュエル・トッド(フランス国立人口統計学研究所) 「時宜にかなった重要書だ」 ジョセフ・スティグリッツ(コロンビア大学教授) 「かれの解決策に賛成するにせよ、しないにせよ、資主義を資主義から救おうとする人たちにとって正真正銘の課題だ」 ダニ・ロドリック(プリンストン高等研究所教授) 「この事実

    21世紀の資本 | みすず書房
    irureme
    irureme 2014/12/19
  • 精神分析用語辞典 | みすず書房

    この仕事の必要性と完成への願望は、著者二人の協同作業として結実した。精神分析の文献の研究、テキストの検討、用語の選定と編集、この選定の改訂、これの最後的な完成のために、彼らは8年間の作業をおこなった。この作業は生産的ではあったが、時には厄介な作業であった。術語の選定の大部分は我々の間で討議され、この議論の活発さは今でも私の記憶に残っている。その間意見を一致させようとする気持があっても、見方の相違はあくまで主張され、妥協のない厳格さが妨げられることはなかった。著者二人の「先駆者」的努力なくしては20年前の計画が、書のような形にまとまることはなかったであろう。(ダニエル・ラガーシュ) 書は精神分析の用語を解説した普通の意味での辞典ではなく、それ自体が精神分析の研究書である。それは精神分析の概念的構造を明らかにすることを目的とする。そのために精神分析の基礎的な概念を示す各用語について、簡潔な

    精神分析用語辞典 | みすず書房
    irureme
    irureme 2013/07/19
  • 書物から読書へ | みすず書房

    読書は日常を彩るささやかな創造の営みである。書物の返すこだまを自分自身の声として聴くよろこび。ひとは〈読む〉ことによってに生命を吹き込む。——だが、この体験は語りうるだろうか。読書のあり方とは、時間や空間を選ばず、つまるところ読み手ひとりひとりの個性に還元されるものではないのか。 このようなイメージを「再審に付す」ため、十人あまりの読書家が南フランスの古い修道院に集った。書は、そのたわわな成果である。社会学、文学史、批評そして歴史学……異なったジャンルに属する研究者たちが、読書という行為にあらゆる角度から照明をあてていく。こうしてひとつの問いかけを共有することによって、この凝縮した討議は、新しい文化史研究のはじまりを告げるものとなった。 読書は、時代の刻印を帯びた行為であり、行われ方次第で多様な意味をつくり出す。シャルチエは、従来アナール派の歴史学が築いてきた書物の社会史の意義を十分に

    書物から読書へ | みすず書房
    irureme
    irureme 2013/02/03
  • 滅ぼされたユダヤの民の歌 | みすず書房

    この詩は煤色の空に黒い涙で書かれている。これらの詩句のなかで、どんな希望がないにもかかわらず、なお一つの希望が輝き出ているいるとすれば、それは破滅した人間がなお自らの絶望をそもそも言葉で表現しているところからくる。 ——ヴォルフ・ビーアマン—— 1943年のワルシャワ・ゲットー蜂起のさなか、闘士たちは著者をゲットーから連れ出した。民族の破滅という恐るべき真実を、この偉大なイディッシュ語詩人なら後世に伝えてくれるのではないかと願ってである。その後詩人は、フランスのヴィッテルの特別収容所に入れられた。そこで「滅ぼされたユダヤの民の歌」を書き上げた著者は、1944年3月、詩稿を三の瓶に入れて地中に隠し、さらに旅行用トランクの革の把手に、その作品の小さな精妙な写しを縫い込んだ。東方に移送された詩人は、荷役ホームに到着したその日に殺害された。5月1日、アウシュヴィッツでのことである。 二人の女性が

    滅ぼされたユダヤの民の歌 | みすず書房
    irureme
    irureme 2012/11/04
    カツェネルソン
  • ある学問の死 | 惑星思考の比較文学へ | みすず書房

    「比較文学と地域研究は、協働することによって、地球上の南の諸国民文学を育むだけでなく、地図が作成されたあかつきには消滅するべくプログラムされている、世界各地に無数に存在する土地固有の言語による著述を促進することもできる。… わたしたちは一致協力することによって、それらの言語に境界の連帯性を提供することができる。それらの境界は、たやすく、幾度となく繰り返し横断することができるのである。これこそは、来たるべき比較文学が恒常的に仕掛ける、底辺からの中断作用にほかならない。グローバリゼーションのアイロニーである」 第二次大戦下の亡命知識人を中心にアメリカに生まれ、ヨーロッパ諸国民の言語に基礎を置いた「比較文学」と、冷戦構造のもとに誕生した「地域研究」。グローバリズムが席巻するいま、この二つの分野の伝統的なあり方からの脱却は、どのような方向にむけられるべきなのか。両者の連携および「ヨーロッパの他者」

    ある学問の死 | 惑星思考の比較文学へ | みすず書房
    irureme
    irureme 2011/12/27
    G・C・スピヴァク『ある学問の死――惑星思考の比較文学へ――』
  • 実験工房/タケミヤ画廊とアンデパンダン | みすず書房

    瀧口修造はすぐれた芸術理論家、よき芸術紹介者であったが、それにも増して新しい創造の現場に立ち会うことを自らに課す者であった。戦後、1950年代に入ると同時に始められた二つの運動が、「実験工房」と「タケミヤ画廊」である。 瀧口の命名による実験工房は、北代省三・福島秀子・秋山邦晴・鈴木博義・武満徹らを核として、美術・音楽・舞台芸術の枠をこえたミクスト・メディアの場を世界に先駆けて作り出した。 神田の画材店に誕生したギャラリーからは、多くの新人が育ってゆき、また無審査を旨とした読売アンデパンダン展も、徐々に隆盛となる。 1『今日の美術・明日の美術』『点』収録分に加え、順を追って巻に初めて集成された美術時評を今日になって読み返すとき、理想と現実の間に挟まれながら生成する、アヴァンギャルド芸術の歴史がよみがえるだろう。 赤瀬川原平「模型千円札事件」特別弁護人としての陳述を、関連の評論と共に収めた。

    実験工房/タケミヤ画廊とアンデパンダン | みすず書房
    irureme
    irureme 2011/02/27
  • 全-世界論 | みすず書房

    「私の命題は、今日、全世界が列島化し、クレオール化しているということだ」(エドゥアール・グリッサン) クレオールあるいはクレオール化は現代世界のキーワードである。書は、まさしくその最重要人物である作家・思想家エドゥアール・グリッサンによる「クレオール宣言」ともいうべき書である。その構成、書かれている内容と詩的かつ自由な文体、の作り全体も、クレオール性を表現している。 「世界の叫び」からマンデラ礼賛、1993年にストラスブールで開かれ、デリダやソンタグらも参加した「国際作家議会」での報告まで、数々の文章群は、今後の世界の指針への問題提起であり、多層にわたるその文体は、日の読者に驚きと衝撃をもって迎えられるだろう。 世界の叫び マチュー・ベリューズの(全‐世界論) 第一の書 第二の書 第三の書 波浪と怒濤 波浪 マチューという名前 怒濤 他者の時間 西欧の《普遍的》時間の始めに 世紀末の

    全-世界論 | みすず書房
    irureme
    irureme 2010/09/20
    エドゥアール・グリッサン
  • ブレヒトと戦後演劇 | 私の60年 | みすず書房

    〈私の生涯を決定するほど影響を与えた作家ブレヒトの名前がインプットされたのは、いつのことだろう…〉 『三文オペラ』を筆頭に今でも上演のたえることのないブレヒトの作品。日でのブレヒトのほぼ最初の上演から目撃し、現在も活躍しているブレヒト研究の第一人者岩淵達治は、60年余にわたる日のブレヒト受容の歴史にいかに関与し、何を考え、時代のうねりのなかで、戦後日の演劇世界とどうかかわっていったのか。 第一部では、千田是也との出会いにはじまり、ドイツ留学とベルリンの壁建設、さまざまな劇団の解散や創設、ブレヒト中国公演、ハイナー・ミュラーのこと、ドイツ統一、ブレヒト生誕百年までの歴史を、多くの演劇人との交流、翻訳を主としたドイツ文学者としての仕事、1955年の『家庭教師』から『賭場の聖ヨハンナ』『肝っ玉おっ母とその子供たち』『コーカサスの白墨の輪』、1999年の『リンドバーグの飛行』まで、数々の演出

    ブレヒトと戦後演劇 | 私の60年 | みすず書房
  • 近代人の模倣 | みすず書房

    「われわれが偉大となり、もし可能なら、模倣しえないものとなるための唯一の手段とは、〈古代人〉を模倣することである。」(ヴィンケルマン) 受動的な物真似としてミメーシス(模倣)を退けるプラトン、産出的創作としてミメーシスを称揚するアリストテレス。固有性と非固有性、ピュシス(自然)とテクネー(技術、芸術)をめぐって古代ギリシアから遺贈された「模倣」という争点は、4人の近代人に深刻なダブル・バインドを課す。 いかなる固有性ももたない俳優のみがあらゆる者になりうる逆説によって、プラトン的ミメーシスを転換するディドロ。ギリシア人に固有のパトス(激情)が卓越したテクネーによって破滅した、という悲劇の論理によって、ついには「模倣不可能なギリシア」にいたるヘルダーリン。「実在しないドイツ」から出発して、プラトニズムを転倒し、能動的ミメーシスによる意志の形而上学に訴えるニーチェ。政治と芸術作品をポイエシスと

    近代人の模倣 | みすず書房
    irureme
    irureme 2009/11/20
  • アラン・ローマックス選集 | アメリカン・ルーツ・ミュージックの探究1934-1997 | みすず書房

    翻訳が切望されていた著作選集。アメリカ・ポピュラー音楽史における最重要人物の仕事がようやく日語で読めることになった。フォーク、ブルース、ジャズの発展に多大な貢献をし、ワールドミュージック研究に先鞭をつけたアランの行動と執筆の軌跡をたどれば、ポピュラー音楽史観が格段に深まるであろう。ポピュラー音楽愛好家待望の一冊。言及された音源CDを付す。 アランは、父ジョンに導かれルーツ・ミュージックの記録と研究を始めた。ローマックス父子の活動がなければ、アメリカ音楽史は異なったものになっていたと言っても大袈裟ではない。合衆国において比肩する者のない存在である。 種々の音楽を録音しつつ書き記されたエッセイ、比較音楽文化論、優れたモノグラフはどれも重要なものであり、発表された時期の早さと先見性には驚くばかりだ。 アランは、レッドベリー(ブルース)のデビューに立ち会い、ピート・シーガー、ウディ・ガスリー(

    アラン・ローマックス選集 | アメリカン・ルーツ・ミュージックの探究1934-1997 | みすず書房
    irureme
    irureme 2009/11/17
  • 抵抗への招待 | みすず書房

    ——「抵抗への招待」、それはつねに他者からやって来る。誰もその発信者にはなれないがゆえに。誰もその宛先から排除されることはない。(あとがきより) 著者はジャン・ジュネ『恋する虜』の翻訳者、そしてジャック・デリダの翻訳者である。しかし、それにもまして、今日を生きる思考者である。四年半のパリ留学を終えて日に戻ったのは1989年2月、昭和天皇裕仁の死とその葬儀の間の時期だった。以来8年間、パレスチナの映画作家ミシェル・クレイフィとの出会いと〈豊穣な記憶〉委員会の活動、湾岸戦争批判、ホロコーストの記憶映画『ショアー』の戦後50年日における上映、〈国際作家議会〉への参加など、時々に著者の類い希な理路と熱意は人を動かしてきた。原則をゆるがせにせず、みずみずしい感覚で現代世界を論じる文章の全体を初めて集成する書は1990年代クロニクルにもなっている。 I 〈ユートピア〉としてのパレスチナ——ジャン

    抵抗への招待 | みすず書房
    irureme
    irureme 2009/01/03
    翻訳論の地平
  • きっかけの音楽 | みすず書房

    「音はすぎゆくものだから、それを書きとめれば記憶となり、死んだひとたちを忘れないための音楽にもなる。ことばも響きあいの不規則なリズムが身体に共鳴し、さまざまな意味となって散っていく。問いかけには、一つの答えがない。問はまた問を生み、すこしずつことばの風景は変わる。(…)のタイトルとなった「きっかけの音楽」は、シューベルトのMoments Musicauxから。いまふつうに「楽興の時」と訳されるが、もともとmomentは動き出す瞬発力を指すことば。クリナメン(偏り)ともどこか通いあう」——「あとがき」より 音楽の制度からすり抜けるように、ひっそりと、しなやかに、50余年にわたり独立した音楽活動をつづけてきた作曲家・ピアニスト高橋悠治の4年ぶりのエッセイ=批評集。 日々のメモとして書きつけられた言葉・声・音・音楽・世界のこと、そしていなくなってしまった友たちとの交感の記憶——書にあらわれ、

    きっかけの音楽 | みすず書房
    irureme
    irureme 2008/10/17
    高橋悠治『きっかけの音楽』
  • 画面の誕生 | みすず書房

    グラフィックデザインの第一人者として広く知られる著者、鈴木一誌。彼はまた、永きにわたって、映画、写真をはじめとする〈映像〉に強い関心を抱き、思索を深めてきた。書は、「線と面」のタイトルで、「みすず」誌に長期連載した映像論を集成した、待望の書である。 北野武『HANA-BI』から驚くべきドキュメンタリスト、フレデリック・ワイズマンへ、あるいはゴダール畢生の大作『映画史』からレヴィ=ストロースの写真集が孕む謎へ。著者のずば抜けた感性が捉えた、映像=画面そのものの刺激的な分析を通して、観客としての我々の死角を鋭く衝く、斬新な思考が展開する。 「ワイズマン映画の見られるまま聞かれるままの映像と音に向かい合うとき、観客は写っているもののおもしろさと、写ってあることのおもしろさの、ふたつの世界を受け取る。観客の視線は、そのふたつのおもしろさをめまぐるしく往還している」。 連載時より密かに、しかし何よ

    画面の誕生 | みすず書房
    irureme
    irureme 2008/04/27
  • 1