目を乾燥させ、ゴミを目の表面に付着させる空気の流れをまつ毛が反らしていることがわかった。(Photograph by Joel Sartore, National Geographic) 色目を使うときに長いまつ毛は確かに有効だ。しかし、繊細なまつ毛のもっと重要な役割は、目を保護し、水分を維持することである。 最新の研究により、目の保護に最適なまつ毛の長さが明らかになり、その黄金比のまつ毛を持つ動物も何種か見つかった。この研究は、まつ毛の空気力学に関するこれまでで最も綿密な研究とみられる。 2月24日付けで「Journal of the Royal Society Interface」誌に掲載された論文によると、適切な長さのまつ毛は目からの水分蒸発量を最大で50%カットできるという。また、まつ毛は空中に浮遊する細かい粉塵の量を半減させ、細菌やその他の病原菌が眼球の表面に付着するのを防ぐ。