記事:じんぶん堂企画室 職場の机に向かう竹内涼子さん 書籍情報はこちら ルーペと小型キーボード 多くの出版社や書店が集まる東京・神田神保町のビルに平凡社はある。 編集者たちの机は、どれも多くの資料や本が山積みされている。 その中のひとつ、竹内さんの机には、ルーペが置いてあった。物の上にのせて拡大して見るタイプのものだ。雑誌編集では写真の確認などに使うことが多い。 「漢字の字体が正しいかどうか、ゲラの確認に使うんです」 ゲラの確認に使うルーペ さらに机の奥には、パソコンのモニターとは不釣り合いな、小さなキーボードも見えた。幅22センチほど。電卓と見間違えそうなサイズだ。 「ゲラを広げる時に邪魔にならないよう小さなキーボードを使っています。これでもちゃんと打てますよ」 平凡社で「白川編集部」と叢書「平凡社ライブラリー」の編集長を務める竹内さん。入社して約30年になる。 高名な学者の担当に 竹内