ポーター氏 それは単に、ユニクロさんが賞に応募してくれなかったのではないですか(笑)。 柳井氏 いや、実は少し前に応募したんですよ。ところが審査に漏れた。審査員の方々が我々を信じてくれなかった(笑)。 ポーター氏 今回の特徴は、受賞4社のすべてがサービス業であることです(ユニクロのほか、情報通信業のプロパティデータバンク、衣料品小売業のポイント、生花販売業のパーク・コーポレーション)。日本は歴史的に製造業が強かった。しかし、グローバル展開を強力に進め、競争力のあるサービス企業が出始めた。ユニクロは世界中に店を開こうとしており、仏パリ、英ロンドン、米ニューヨークのような都市でも成功している。日本が転換点にある絶妙なタイミングでの受賞だと思います。 経済の70%占めるサービス業 ――繊維業は歴史が長い。柳井社長は業界を復活させたかったのですか。