材料強度学とは 材料力学では部材に加わる力を推定し、基本公式からその部材に働く応力を求めることが主な目的です。したがって力学計算が主となります。一方、材料強度学では材料が持っている強度について考えます。内容は多岐に亘りますが、主には材料の破壊現象を取り扱う学問と言えます。 機械設計技術者として重要なことは、設計する製品が壊れないかどうかを事前にしっかり検討することです。そのためには、材料力学やFEM等を用いて部材に加わる応力や変形を計算することはもちろんですが、材料強度学に基づいてその部材が破壊しないかどうかを的確に判断できる技術を身に付ける必要があります。 現在では応力や変形を求める手段として、コンピュータによる解析、いわゆるFEMによる構造解析が多く使われるようになってきており、材料力学のように人手による計算では困難な複雑形状でも、比較的簡単に応力や変形を求めることができるようになって