1995年。Windows95が発売された年。関西にある立命館大学の学生で、3回生(関西の大学では3年生のことをこう呼ぶ)だった私は、日夜プログラミングのアルバイトに明け暮れていた。 大阪の西中島にある、学生集団の立ち上げたベンチャー企業にアルバイトとして参加して、寝ても覚めてもプログラミングをしていた。その会社には、私よりすごいプログラマばかりがいた。 彼らといったら、飲み会に行ってもソフトウェアの話をして、そこで思いついたら、そのままオフィスに帰ってきて皆で作る。そのまま机の下で寝るなんてこともザラだった。 今で言えば労働環境としてはブラック企業なのかもしれないが、学生にしてみると破格の給与だったし、何より自分よりもレベルの高いメンバに囲まれて、プログラミング好きな連中ばかりとつるむのは純粋に楽しかった。圧倒的な成長の機会だった。 そんな訳で、学生の本分である学業はないがしろにしていた