ダスマンというのはドイツ人哲学者ハイデガーが使った言葉です。 das man。 定冠詞の das に人間の man。で、ダスマン。 訳語はおいら「凡人」と覚え違えていましたが、正しくは「世人」でした。 せじん。 世間の人。で、せじん。 意味はこんな感じです↓ キルケゴール、ニーチェ、ハイデガーには、人間の共同的な生活世界が、基本的に人間の本来的な自覚、本来的な生の発露を妨げるような“構造"を持っているという感覚があった。とくにニーチェやハイデガーには、都市の市民社会における大衆文化に対する批判の観点がある。ニーチェは「畜群」という言葉を使い、ハイデガーは「世人」という言葉を使った。彼はこの「世人」=「頽落」の“構造”を、「空談」、「好奇心」、「あいまい性」という3つの言葉で説明している。 「空談」とは、さして切実なことでなくても人々は互いにいつもおしゃべりし合うこと。「好奇心」とはつぎつぎ