餅団子の新に成て再煮ずあぶらずして、即食するは 消化しがたし。むしたるより、煮たるがやはらかにして、消化しやすし。 餅は数日の後、焼煮て食ふに宣し。 もともと粘る性質の餅米を使った餅は粘膩性が増している。これは胃にもたれ、それが反って腹持ちが良いとして重宝される事もある。子供の頃中耳炎で病院へ行ったとき薬を貰いその説明と同時に「餅を食べてはいけませんよ。」といわれた。何故餅がダメなのかそれ以来の疑問であった。これは西洋医学の考え方にはない。カロリーさえ満たしていれば禁ずるものは酒か刺激物くらいのものである。しかし東洋の食養を学ぶと同じ穀類、同じ米類でも、体に対する働きの違いと、調理による働きの変化のある事を知る餅を食べてはいけない、と言うのは炎症を助長するからという、昔からの生活の知恵だったのだ。いまは全く病院へは行かないので、このような生活の指導があるのかどうかは知らない。「餅を食べては