小室哲哉の得意客だった10代の若者は1990年代を過ぎて激減。後期団塊ジュニア層が10代を過ぎ、「少子化」の時代が小室を追いつめた。 小室哲哉が詐欺容疑で逮捕されたとき、誰もが驚いたのは、かつて最盛期には年20億円を稼ぎ、高額納税者入りの常連だった小室がいつの間にか詐欺を働かないと借金を返せないような「多重債務者」に転落していたことだ。90年代後半以降の小室の転落には、大きく4つの要因があった。「若者人口が激減」「ディスコからクラブへ」「機材が低価格化」「テレビからインターネットにメディアがシフト」である。 Digest 2002年国内納税額2億4200億円 顧客人口が減った 小室の音楽は本来バブル期の「ディスコ」向け 「クラブ」に小室需要はなかった デジタル機材の急速な価格低下 テレビタイアップ衰退の影響 流行を先導する層がテレビからネットへ 前回、小室がtrfや安室奈美恵など「小室ファ