寒い冬に外を1歩でも歩けば、おなかを壊すことは必然。公園のトイレに駆け込んだはいいが、強盗でも入ったかのように荒れ果てた便器では、出るものも出ず、絶望感だけが湧き出てくる。しかし、秋葉原ではそんな心配はもうない。有料だがキレイなトイレが設置されたのだ。今回はお得な要素が盛りだくさんの有料トイレを体験してきた。 この「秋葉原ゆらゆら散歩」は、突然店などに出向いて、比較的体当たり気味に取材をお願いして今回でめでたく第13回を迎えた。だが今回の取材で初めて、取材を断られるという事態が起こり、しかもその日、5カ所連続で断られるという快挙も成し遂げた。これまで相当運がよかったのか、それとも今回が不幸過ぎたのか。 取材を入れたい、取材を入れたい。連載始まって以来の苦悩だった。秋葉原の駅前で腰掛けてパンをかじる。ダンボールに「取材受けてください」と書いたものを立てかけ、空を呆然と眺めていると、一筋の流れ