野原ホールディングス(HD、東京都新宿区、野原弘輔社長、03・3357・2231)は2018年12月、財務部の印紙税納税業務にRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)を導入した。従来、人手で行っていた入力作業をRPAで代替する。さらに国税の電子申告・納税システム(イータックス)に切り替えたことで「肌感覚で印紙税納税業務の65%を削減できた」(財務部の帖佐麻美氏)と喜ぶ。 具体的には自社の会計システムから200円の印紙税を何枚、400円の印紙税を何枚使ったかなどを財務部が把握してエクセルの一覧表を作成。この表をRPAが照合し、イータックスの申請書にコピー&ペーストで自動入力する。かつては財務部で表を作成後、野原HD傘下の各事業会社ごとに表を確認し手書きで税務署への申請書を作成していた。そのため誤入力する恐れがあったが、RPAへの置き換えで「入力ミスはなくなった」(帖佐氏)と胸を張る。