毎年、この季節になると薪ストーブの話題が登場する。 だいたい、その温かさ自慢や炎で癒され自慢が多い。薪ストーブは遠赤外線を出すので身体の芯まで温めるとか、家中を温める、翌朝まで温かい、またなかには薪で沸かしたお湯で入れたコーヒーは美味い? 自慢話ばかり聞かされるのはちと悔しいので、これらの「薪ストーブ神話」について考えてみた。 というのも、知り合いが念願の薪ストーブを導入して喜んでいたのだが、ほどなく体調を崩した話を聞いたからだ。喉が痛くなり、気管支炎のような症状が出たとのこと。 最初は何か特殊な病気にかかったのではないかと焦り病院通いまでしたそうだが、ほどなく薪ストーブのせいだとわかったそう。薪を焚いたことで部屋の中が乾燥し過ぎてしまっていたのだ。湿度を計ると20%台だったという。通常40%以下だったら過乾燥だろう。 もともと冬は気温が低いので、空気中の飽和水蒸気量が少ない。その空気をス